明けましておめでとうございます。ハニー・サウンド・マルシェ火曜日担当の藤元愛です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆さんはお正月はゆっくりできましたか?
私は例年通り、実業団駅伝・箱根駅伝と3日間駅伝三昧、堪能できました!
さて、今日の「やまよもやまばなし」は異業種交流会アウトドア部 窪田精一郎さんに奈良県宇陀市の「伊那佐山」をご紹介いただきました。
歴史的なスポットとコロナ禍にぜひお参りしたい神社がある、冬の低山ハイキングにおススメの山です。
最寄駅は近鉄榛原駅。登山口まではバスで移動し比布で下車。目の前に伊那佐山が見えます。
山頂には都賀那岐神社があり、登山口に神社の石碑があります。
山道は丁石道になっていて、丁石の下段には寄進された方の名前が入っています。
山頂付近には猿岩展望台があり、金剛山、二上山などの山並みと麓の宇陀の里を見下ろすことができます。
時間があれば伊那佐山のすぐ近くにある澤城跡へも行きたいですね。
かつて北畠氏の重臣澤氏が築城した澤城があり、松永秀久により落城、その後松永の重臣・高山右近の父親の居城となったそう。
右近が10歳の時、この城で洗礼を受けたという歴史スポット。
残念ながら遺構は残されていません。
澤城跡からはピストンで戻り、山頂へ。
山頂には登山口に石碑があった通り、都賀那岐神社があり、水神が祀られています。
伊那佐山は古くから雨乞いの山として信仰されているのだそう。
歴史は古く、西暦973年に社殿を改造した記録が残り、それより以前に建てらたことが伺えます。
また、この山は神武天皇が陣を構えた場所ということで、ゆかりの地に神武天皇の歌碑があります。
続いて峠を越えて井足岳へ。
残念ながら井足岳は眺望がありません。
下山すると伊勢街道に出ます。
このルートの最後の見どころとなるのが墨坂神社。
こちらは崇神天皇がはやり病を鎮めるために神様を祀ったことが所以となっていて、日本最古の「健康の神」として知られています。
ちなみに墨坂という名前は神武天皇の東征の途中、賊軍が天皇軍を防ごうとして「いこり炭(山焼き)」を行って防戦した故事にちなんでつけられたそうです。
社殿の後ろにある杉の木が立派ですね!霊験あらたか、ご利益がありそうです。
コロナ平癒祈願はもちろん、歴史探訪としても訪れたいですね!
【今回のコース】
近鉄大阪線榛原駅~バス比布~登山口~猿岩展望台~澤城跡ピストン~伊那佐山山頂~井足岳~墨坂神社~榛原駅
8.6㎞ 高低差 約640m コースタイム4時間(澤城跡往復1時間)
下記から今日の放送を聴くことができます。