みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。
さて、今日紹介する東北の話題は、山形県鶴岡市で10月6日月曜に行われる「荘内大祭」です。
このお祭りは、明治10年10月6日に荘内神社の創建を祝し、江戸時代の参勤交代を後世に伝える為に始められました。
以来147年、庄内の歴史と伝統を繋いでいくお祭りとして毎年続いています。
荘内大祭の本祭りで、鶴岡城址から市内目抜き通りを練り歩く大名行列では、400名の市民が参加し、江戸時代の参勤交代を現代に蘇らせます。
大名行列では荘内藩初代藩主 酒井忠勝公が庄内へ入部された28歳にちなみ、庄内在住の28歳の中から藩主が選ばれます。
三役奴振り少年隊は小学6年生の男子9名が選ばれ参勤交代の目印となる長い槍を投げ渡す演舞を披露します。
砲術隊は全国初の女性の砲術隊「桜隊」も加わり、大名行列出発の前に鶴岡公園で演舞が行われます。
また、昭和までは男性のみの大名行列でしたが、平成から江戸時代の女性のお役として8名の着物姿の女性が加わりました。
道中鳴り渡る大太鼓は、江戸城西の丸の大太鼓が江戸城の道具類が払い下げになる時、鶴岡市民が買い取り荘内神社へ奉納したものとのこと。
他にも鶴岡市内の小学生40名が、荘内藩士の子ども役として参加します。
青い羽織に傘を被り、庄内藩校致道館に伝わる「庄内論語」の暗唱を元気に披露します。
また、今回は徳川四天王 酒井忠次公役として俳優の新木宏典さんがゲストで参加します。
忠次公の朱塗りの甲冑を身に着け、馬に乗って練り歩きます。
そして、夕方からは鶴岡公園で地元の若者が中心となり、プロジェクションマッピングや音楽で祭りの新たな魅力を発信する「夜音祭(やおんさい)」も開催されます。
今回は、10月6日に山形県鶴岡市で行われる「荘内大祭」を紹介しました。
ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。今回は山形県で語られていた民話「行けざんざんの梨」です。
お話の中に出てくる「ぼって」は「追って」、「きかない子ども」は「強い子ども」、「ひとつまなぐ」は「一つ目」という意味です。