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WEB版HONEY vol.53 春号『兵庫陶芸美術館 開館15周年記念特別展 The 備前 -土と炎から生まれる造形美-』

緋襷大皿 桃山時代(16-17世紀) 岡山県立博物館

兵庫陶芸美術館 開館15周年記念特別展「The 備前 -土と炎から生まれる造形美-」

学芸員の岡田享子さんに特徴や見どころをお聞きしました。

特別展の特徴は?

岡山県の備前市伊部地域を中心とした備前では、釉薬を施さず土と炎の造形から生まれるシンプルで原始的なやきものが作られ、古くから日本人に愛されてきました。本展では、桃山時代に茶人や数寄者によって見いだされ、用いられてきた古備前の名品から、その魅力に魅せられ作陶に取り組んでいった近代の陶芸家、さらには重要無形文化財保持者(人間国宝)や、現代の作家の最新作まで147件を紹介し、多彩な表現にあふれた備前焼の魅力を探ります。

金重陶陽 耳付水指 1958年 東京国立近代美術館

特別展の見どころは?

備前焼は、焼成時に窯の中で「窯変(ようへん)」が生じ作り出された、多彩な景色が見どころとなっている焼締陶器です。その特色として、器肌に巻いた藁の跡が赤く発色する「緋襷(ひだすき)」、薪が燃えさかる窯の中で、灰が降りかかって自然釉となった「胡麻(ごま)」、さらに、窯詰めの位置によって、器肌が黒みを帯びた青灰色の「桟切(さんぎり)」、窯詰めの折に平らな器物の上に重ねた円形の窯道具やうつわが、焼成時に跡となって残った「牡丹餅(ぼたもち)」などがあります。焼締陶器ならではの 様々な「やきなり」を存分にお楽しみ下さい。

伊勢﨑淳 角花生 2008年 岡山県立美術館

会期は5月24日(日)まで。詳しくは兵庫陶芸美術館のホームページ http://www.mcart.jp/ をご覧ください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月31日(火)まで臨時休館しています。

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