こんにちは。ハニー・サウンド・マルシェ火曜日担当の藤元愛です。
三寒四温と言いますが、先週と打って変わって今週の始まりは気温が低め。
咲き出した桜も少しお休み。来週頃が見ごろでしょうか?
さて、今日の「やまよもやまばなし」は三水山の会、相野駅山の会の荻野さんに「梅頼りに誘われて、中山寺~中山最高峰~清荒神へ気ままハイク」と題して三田からもほど近い中山と寺院探訪をご紹介いただきました。
今回は中山だけでなく、梅林、中山寺、清荒神をじっくり巡るハイキング。
スタートは阪急「中山観音」駅。駅から5分ほどで中山寺山門があります。
「望海楼」とも呼ばれ、昔はこの山門の上から遠く海が臨めたのだそう!
中山寺には堂塔がたくさんありますが、荻野さんが真っ先に駆け付けたのは五重塔。
400年ほど前に兵火で焼失したものが2016年に再建されました。
「青龍塔」と名付けられ、全国でも珍しい青い色彩が特徴です。
もうひとつ中山寺で見どころとなるのが阿弥陀堂。
紅白の梅も見ごろでお堂と梅のコントラストが素敵ですね。
阿弥陀堂から山側へ進むと梅林で有名な観音公園があります。
白加賀、摩耶紅梅など7品種の梅が1000本植えられています。
荻野さんが行かれたのは2月28日。ちょうど梅が満開だったそうです。
公園を出て回り込むと丁石や地蔵石仏がある奥の院へ続く参道コースに出ます。
丁石に従い登っていくと11丁石目で東屋が出てきます。
ここからは景色を望めます。
更に進むと夫婦岩園地へ。ふたつの大きな岩・夫婦岩と祭礼跡の地蔵尊があります。
ここから参道に別れを告げ、中山山頂へ向かう道へ。
両脇からシダが迫る、石段の山道へと景色は変わります。
中山山頂は標高478m。南側は展望があり、能勢の山々が見渡せます。
山頂からは奥の院へ辿る尾根道を歩きます。
コースには円形の石塚があり、上部に「願い掛けの石」と標識が。
この石塚に、荻野さんも願いをかけて石をひとつ載せたそう。
奥の院へ下る長い石段の先に「応神天皇」と記された小さな御廟が。
応神天皇にまつわるこんな伝説が残っているそうですよ。
その昔、応神天皇の御代に疫病が蔓延したことがありました。
人々は応神天皇との政争に敗れた破れた忍熊皇子の祟りだと恐れていました。そこで、応神天皇が忍熊皇子の墓へ使者を遣わせたところ、一羽の白鳥が飛び立って中山寺奥の院の大岩に降り立ち、その大岩から清水が噴出しました。
それ以来、疫病は収まり、忍熊皇子は厄除神として祀られ、湧き水は「大悲水(白鳥水)」として信仰を集めているのだとか。
奥の院ハイキングについては以前荻野さんにご紹介いただきました。
大悲水で洗った石をお守りにできる「お願い石」のお話が興味深かったです。
詳しくはこちらから→ https://fm822.com/archives/17188
奥の院から清荒神へは深い森の中を降りていきます。
石段を下りると整備された道に出て米谷高原へ。
こちらは眺望が開け、甲山や大阪平野も見られます。
時にはロープがついた岩場の難所もあります。
「お地蔵さまの六道」石碑が出てきたら大林寺。
大林寺の石段を下って左手に行くと清荒神への参道となります。
奥にある御法堂の裏側には「荒神影向の榊」があります。
枠内に投げ込まれた賽銭を備えてある杖で拾うとお守りにでき、金運が付くそうです。
ただし、次回来た時には倍返ししなければならないとのこと。お礼は倍で・・・ということですね!
今回は中山へのハイキングのみならず、中山寺や清荒神の歴史や詳しい謂れなどもご紹介いただきました。
寺院巡りをされるもよし、もちろんハイキングとともに味わうもよし。
三田からもほど近いですからぜひ楽しんでみてくださいね!
【三田からのアクセス】
往路:JR三田駅~宝塚~阪急観音駅 復路:阪急清荒神駅~JR宝塚駅~三田駅
【今回のコース】
中山寺(境内散策)~観音公園~奥の院参道~中山最高峰~奥の院~米谷孝元~清荒神(境内散策)
約9km コースタイム:5.5時間(散策含む) 高低差:約450m
下記から今日の放送を聞くことができます♪