山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで東北」。
この番組では、東北各地の紹介と東北弁で語る民話を紹介しています。
今回は山形県酒田市で毎年3月1日~4月3日の約1ヶ月間にわたり開催される「酒田雛街道」です。
期間中は、市内の旧豪商の邸宅や飲食店、美術館などの施設で、歴史ある「雛人形」や酒田エリアに伝わる「傘福」が一斉に展示されます。
飲食店ではこの期間しか食べられない雛料理やスイーツを提供するお店もあり、酒田の街全体が雛祭りのムードで盛り上がります。
かつては江戸や大阪、京都と、北前船での交易で賑わいを見せた酒田には、
船によって運ばれてきた歴史ある雛人形達が数多く残されていて、今なお大切に保管されています。
酒田一の豪商、二百五十年の歴史がある本間家旧本邸の部屋には高さ二メートル、幅一間半(約二、七メートル)の雛壇に、
古今雛や共白髪になるまで元気にとの願いが込められている百歳(ももとせ)雛の相生様・五人囃子を飾り、
ケースには、小さな筆と墨の硯箱、くし・かみそりのお化粧道具など実物そっくりの雛道具が飾られます。
また、明治二十八年建築の料亭を使用した博物館「山王くらぶ」では、華やかな「傘福」の特別展示が行われます。
「傘福」というのは、色とりどりの幕で覆った傘に、手作りの布製の雛飾りを吊るした物のことです。
飾り物は約百種類もあり、一つ一つに思いを込めて縫いこまれています。
例えば「ねずみ」の飾りは子孫繁栄を、赤い「さるっ子」は災いが「去る」ようにという魔除けとして、
「おくるみ人形」は、子どもの健やかな成長を願って作成されています。
今回は3月1日~4月3日に山形県酒田市で開催される「酒田雛街道」を紹介しました。
詳しくは一般社団法人酒田観光物産協会のホームページをご覧ください。
【東北弁で語る民話】
山形県米沢市で語られていた民話「つる女房」を紹介しています。
〜お話に出てくる方言〜
「なんぼもなんぼも」は「いくつもいくつも」
「なじょして」は「どうやって」
ハニーFMインターネットラジオで配信放送しています。(再生ボタン▶を押すと放送が始まります)