山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで東北」。
この番組では、東北各地の紹介と東北弁で語る民話を紹介しています。
今回は山形県鶴岡市で作られている「ひな菓子」を紹介しましょう。
山形県の庄内地方では、ひな祭りにひな人形と一緒に飾る和菓子として、色鮮やかな「ひな菓子」が古くから親しまれています。
主に鶴岡特産の果物や野菜をかたどった、愛らしいひな菓子は鶴岡独特のものです。ひな祭りを通して子供の健やかな成長を願う気持ちがこめられています。
庄内地方では、三月三日と一カ月遅れの四月三日にひな祭りをする家庭があるため、ひな菓子作りのピークも二回あり、期間中、和菓子を扱う菓子店やスーパーなどで販売されます。
鶴岡のひな菓子は、北前船で運ばれてきた京都の文化に由来する伝統的なお菓子です。
昔は盛り菓子と呼ばれる、日持ちがする干菓子や飴細工が主流でしたが昭和二十七年ごろから、食べておいしい生菓子が作られるようになり、
現在は、生菓子が主流になっているそうです。
ひな菓子は地元の特産物を中心に様々なものが模られています。
広大な平野や山、海のおかげで豊富な特産物に恵まれ、多種多様なひな菓子のモチーフが登場します。
魚介類ではタイ、サクラマスの切り身、ハマグリなど、野菜ではだだちゃ豆、外内島きゅうり、民田ナスなど、
果物では桃、イチゴ、ミカン、サクランボなど他にもたけのこやアケビなど、たくさんの種類が作られています。
この色とりどりのかわいらしいひな菓子はお取り寄せも出来ますので、ぜひ一度召し上がってみてはいかがでしょうか。
今回は山形県鶴岡市で作られている「ひな菓子」を紹介しました。
【東北弁で語る民話】
山形県上山市で語られていた民話「絵姿女房」を紹介しています。
〜お話に出てくる方言〜
「何かえさんなね」は「何だかんだとしなければならない」
「なぜすんべ」は「どうしたものだろう」
「ござっしゃい」は「いらっしゃい」
「ほだえ」は「そんなに」
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