みなさま「おばんです」
山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。
この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。
さて、今日紹介する東北の話題は、宮城県仙台市で5月18日土曜と19日 日曜に行われる「仙台青葉まつり2024」です。まつりの起源は、江戸時代・仙台藩最大の祭り「仙台祭」まで遡ります。明暦元年(1655)年に始まったこの祭は、毎年9月17日に仙台市青葉区の東照宮の祭りとして、藩をあげて行われた盛大なお祭りでした。町内から多い時では70基の山鉾が城下を練り歩いたそうです。明治時代になると、明治7年にできた伊達政宗公を祀る青葉神社の礼祭に変わり、政宗公の命日5月24日に執り行われるようになりました。この礼祭は、「青葉祭り」とも呼ばれ盛んに行われていました。現在の仙台青葉まつりは伊達政宗公没後350年を迎えた昭和60年に交通事情で長年途絶えていた「青葉祭り」を“市民がつくる市民のまつり”として復活させたもので、今年で40回目を迎えます。
現在では杜の都・仙台の初夏を彩り、仙台三大まつりの一つとして、仙台市民はもとより、多くの方々に愛されるまつりとして定着しています。18日に開催される宵まつりでは街中にお囃子が鳴り響き、すずめ踊りが演舞されます。この踊りは1603年、仙台城が築城された時の宴の席で、仙台城の石垣を造った石工さん達が即興で踊ったものが起源です。お囃子に合わせ飛び跳ねる様子が、まるで雀のようなこともあり、伊達家の家紋の“竹に雀”からすずめ踊りと呼ばれ、以後、石工達により大切に引き継がれてきました。表と裏で色の違う扇を巧みにくるくる操ってひらりひらり、ぴょんぴょんと身軽に踊るので、目にもあざやかでとても綺麗です。なかでも子どもたちが踊るすずめっ子千人祭連は、本物のすずめみたいでとてもかわいいと大変な人気です。19日の本まつりでは勇壮な甲冑姿の武者行列、伊達政宗公を祀る青葉神社の神輿渡御に稚児行列、豪華絢爛11基の山鉾巡行、すずめ踊りの大流しと続き約3800人による時代絵巻の大パノラマが繰り広げられます。他にも旧伊達領の鉄砲隊が出陣し、轟音と白煙があがる迫力の古式火縄銃演武が行なわれます。様々な陣形を組み、隊長の合図と共に撃ちだされる迫真の演武は必見です。また、市民広場では、政宗公が美食家だったことから、仙台市や宮城県など、伊達藩のうまいものや物産を集めた出店が軒を並べる杜の市を両日開催します。週末の開催で、場所が仙台市街ということから例年2日間で100万人の人が訪れるそうです。
今回は宮城県仙台市で5月18日と19日に行われる「仙台青葉まつり2024」を紹介しました。
ではここから 東北弁で語る民話 をお送りします。
今回は岩手県で語られていた民話「神さんのかっちき」をお送りします。
お話に出てくる
「かっちき」は田の肥料で木の葉を干したもの
「おえんこ」は「縁側」
「さして」は「向かって」
「いっこも」は「ちっとも」という意味です。
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