みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。
この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。
今回は、8月に行われる東北の花火大会ベスト3をお伝えしていきましょう。
先ずは、昨年75万人の人手があった全国花火競技大会「大曲の花火」です。8月31日土曜日に秋田県大仙市の雄物川河川敷で行われます。明治43年(1910)に始まり、今年で96回目を迎える全国花火競技大会、通称「大曲の花火」は、競技花火大会の中でもっとも歴史が古く、全国から選りすぐりの花火師のみが参加できる権威ある大会です。今年は28社の花火師が参加し、その腕を競い合います。自分で製造、持参して打ち上げることが条件で、デザイン、色彩、創造性を重視して審査が行われます。大曲の花火でのみ行われる昼花火をはじめ、十号玉、創造花火の競技部門に分かれており、優勝者には内閣総理大臣賞をはじめ観光庁長官賞、経済産業大臣賞などの名誉ある賞が授与されます。最大の見どころは大会提供花火で、今回は「ザ・グレーティストショー」をテーマに2000発を打ち上げる予定です。昼花火と夜花火の合間には、夏の大会で初めて1500機のドローンによるショーが行われるそうです。
次は、昨年50万人の人出があった「第55回 仙台七夕花火祭」です。8月5日月曜日に宮城県仙台市青葉区の西公園、広瀬川河川敷で行われます。この花火大会は仙台七夕まつりの前夜祭として親しまれてきました。杜の都・仙台の街並みから見る花火は圧巻で、毎年多くの観光客でにぎわいます。今年のテーマは「Smile」。仙台のまちで多くの笑顔を生み出し、明るい未来をイメージができるようにとの想いが込められた16000発もの花火が夜空を彩ります。
続いて、福島県浅川町で毎年8月16日に行われる「浅川の花火」です。浅川の花火は、300年以上の歴史があり、福島県内最古の伝統を持つ花火大会と言われています。お盆の伝統行事として永く地元の人々に親しまれ、供養花火として継承されてきました。浅川の花火の呼び物となっているのが、「地雷火」や「大からくり」です。打ち上げ用の筒を使わずに直接地上で破裂させる「地雷火」は大きな爆発音とともに花火が扇形に広がり、会場の城山が噴火したような圧巻の光景です。また、太い丸太を組み合わせ青竹を結びつけて製作する「大からくり」は全長15m、重さは約300㎏以上あり絵柄や文字を浮き出させる仕掛けや、飛び散る七色の閃光、爆裂音を響かせるさまざまな仕掛けが組み込まれています。点火された「大からくり」から全長200mの仕掛け花火「浅川の滝」へと連続点火され会場は一気に盛り上がるそうです。
今年の夏は東北の花火を見に行ってみてはいかがでしょうか。
ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。今回は山形県で語られていた民話「ねずみの金干し」です。
お話に出てくる
「出はってきて」は「出てきて」
「たがいできて」は「持ってきて」
「陣吉袋」は「弁当を入れる巾着袋」という意味です。
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