今週は、映画『ウィキッド ふたりの魔女』公開直前のご紹介第2弾です。先日、大阪・梅田に出かけたら、阪急百貨店の1階コンコースに映画の世界観を再現したディスプレイが出現していました！ エルファバのテーマカラーのグリーンだけでなく、グリンダをイメージしたピンク色のドレスもエレガントに飾られていました。もちろん、テーマ曲ともいえる♪ディファイング・グラヴィティも流れています。まだ『ウィキッド』を知らない皆さん、ぜひ劇場スクリーンでダイナミックな映像とパワフルな歌声を体感してください。そして、すでに『ウィキッド』ファンの皆さん、舞台とは桁違いのスケール感に圧倒されてください！ 公開は3月7日（金）からです。
© Universal Studios. All Rights Reserved.
～シネマエッセイ～
歳を重ねると似合う服がなくなる……ということはよく聞くし、自分自身も実感している。
以前は、お気に入りブランドの店舗に行けば何かしら欲しいものが見つかり、試着して「はい、お買い上げ～」となったものだ。けれども最近は、何を試着してもいまひとつピンとこない。体形の変化が著しく、肌もくすんだり、あるいはたるんだり、はたまたその両方だったり……。それは帽子にも当てはまる。数年前から、どうも帽子が似合わない。クローゼットにはハット、キャップ、ベレー、ニット帽など十数個の帽子が眠っているが、そのどれを頭にのっけても、どうもしっくりこない。これはやはり体重の増加による姿形の変化が原因だろう。お洒落を楽しむには加齢を言い訳にしてはいけない、だらしなく日々をやり過ごしてはいけない、と痛感する。ところで、近ごろ街で見かける熟年女性の帽子姿があまりにも没個性なのが少々気になる。モノトーンのバケットハットを目深に被り、眼鏡をかけ、マスクをしている。もちろんコロナ禍以降の感染症予防や、今の時期なら花粉症対策などがその大きな理由なのだろうが、まるで黒子のように自分の存在を消しているみたいで勿体ない。せめて帽子の色やデザインだけでも、自分の個性やその日の気分などを意識して選んでみたらどうだろう？ 案外、帽子に引かれて気分も高揚してくるのではないだろうか。もうすぐ春、私も帽子のお洒落にチェレンジしてみようと思う。
映画『ウィキッド ふたりの魔女』で、主人公のエルファバは波長が合わないルームメイトのグリンダから帽子をプレゼントされる。グリンダの祖母が作ったというその帽子は、現在私たちが「魔女といえば……」というイメージを抱いている黒いトンガリ帽子だ。グリンダは祖母に貰ったものの、自分のイメージとは真逆のその帽子をほんの悪ふざけでエルファバにプレゼントする。しかし、その帽子がやがてエルファバの自信の象徴となり、彼女にとって強さや自己実現の源となるのだ。クライマックスに黒いトンガリ帽子を被り箒に乗って飛び回るエルファバは、自分を頑なまでに貫くパワフルな魔女に成長するのだ。ダイナミックなこのシーンは、舞台でも映画でも観客に勇気を与えてくれる。アメリカではこの秋に映画の後編が公開されるという。日本での公開も待ち遠しいかぎりである。
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魔法と幻想の国オズにある＜シズ大学＞で出会ったふたり― 誰よりも優しく聡明でありながら家族や周囲から疎まれ孤独なエルファバと、誰よりも愛され特別であることを望むみんなの人気者グリンダは、大学の寮で偶然ルームメイトに。見た目も性格も、そして魔法の才能もまるで異なるふたりは反発し合うが、互いの本当の姿を知っていくにつれかけがえのない友情を築いていく。ある日、誰もが憧れる偉大なオズの魔法使いに特別な力を見出されたエルファバは、グリンダとともに彼が司るエメラルドシティへ旅立ち、そこでオズに隠され続けていた“ある秘密”を知る。それは、世界を、そしてふたりの運命を永遠に変えてしまうものだった…。
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監督：：ジョン・M・チュウ
出演：：シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー、イーサン・スレイター、ボーウェン・ヤン、ピーター・ディンクレイジwithミシェル・ヨーandジェフ・ゴールドブラム
2024年製作／161分／G／アメリカ／配給：東宝東和
https://wicked-movie.jp/
3月7日(金)より、全国ロードショー！
