みなさま、おばんです。山形県出身の内藤美保がお送りする「こばえちゃ東北」。この番組では、東北各地の行きたい、食べたい、知りたいをお届けしています。「こばえちゃ」は山形県庄内地方の方言で「おいでください」という意味です(再生ボタン▶を押すと番組が始まります)
今日は9月最終週の配信ということで山形県山形市の蔵王の紅葉の紹介と東北弁で語る民話をお送りします。

蔵王というと、冬の「樹氷」を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は秋の紅葉も、とても美しいところです。まずは、山形市について簡単に紹介しましょう。山形市は山形盆地の東南部に位置する、山形県の中心都市です。人口は、約23万4千人。県庁所在地として、行政や商業、観光など、山形県の中心的な役割を担っています。山形市といえば、山形名物の「芋煮」や「だし」、そして「冷たいラーメンや肉そば」など、魅力的なご当地グルメもたくさんあります。

そんな山形市の東側に広がっているのが、豊かな自然を誇る蔵王連峰。その山形県側にあるのが蔵王温泉です。蔵王温泉は、約1900年の歴史を持つといわれる、山形を代表する温泉地です。温泉街には旅館やホテル、飲食店、お土産店などが並び、昔ながらの温泉街らしい雰囲気を感じることができます。蔵王温泉の特徴といえば、硫黄の香り。温泉街を歩いていると、ふわっと硫黄の香りが漂ってきます。そして、温泉街には共同浴場などもあり、宿泊だけでなく日帰りで温泉を楽しむこともできます。秋の紅葉を楽しんだあとに、温泉につかってゆっくり過ごす。これが、蔵王の秋旅の大きな魅力です。そして、蔵王には、かわいらしいPRキャラクターがいるのをご存じでしょうか。その名前は、「じゅっきーくん」です。じゅっきーくんは、蔵王を代表する冬の風景、「樹氷」をイメージしたキャラクターです。冬の蔵王といえば、雪と氷が作り出す幻想的な樹氷。その樹氷をモチーフにした、かわいらしい姿が特徴です。

冬の樹氷のイメージが強い蔵王ですが、今回おすすめしたいのは、そんな蔵王が全く違う表情を見せる秋の景色です。冬は真っ白な世界になる山々が、秋には赤や黄色、オレンジ色に染まります。蔵王の紅葉の魅力は、なんといっても、そのスケールの大きさです。山の木々が一斉に色づくのではなく、標高の高い場所から徐々に紅葉が始まり、時間をかけて山を下りてくるように色づいていきます。山形市観光協会によると、例年の見頃は、地蔵岳の山頂付近で9月下旬から10月上旬ごろ。中央高原は10月上旬ごろ、観松平・いろは沼付近は10月上旬から中旬ごろ。そして、蔵王温泉街では10月下旬ごろが目安となっています。秋が深まるにつれて、山の上から少しずつ色が変化していく。この「紅葉のリレー」を楽しめるのが、蔵王の魅力です。その紅葉のリレーを楽しむなら、ぜひ利用したいのが「蔵王ロープウェイ」です。

蔵王ロープウェイでは、山の上へ向かって進みながら、眼下に広がる紅葉を楽しむことができます。特に魅力的なのが、紅葉を「上から眺める」ことができるということ。歩きながら見る紅葉とは、まったく違った景色です。眼下には、赤、オレンジ、黄色、そして緑。色とりどりの木々が何層にも重なって、まるで大きな絵画を見ているような景色が広がります。ロープウェイのゴンドラから、ゆっくりと移り変わる景色を眺める。これなら、小さなお子さんから年配の方まで、比較的気軽に秋の蔵王を楽しめますね。そして、ロープウェイで山頂方面まで上がったら、ぜひ周辺を散策してみてください。地蔵山頂駅付近は標高が高いため、温泉街とはまた違った景色を見ることができます。山の上で紅葉を楽しんだら、今度は温泉街へ戻りましょう。蔵王温泉街では、山の上とは違った紅葉を見ることができます。特に温泉街の紅葉は、山頂付近よりも遅れて見頃を迎えるため、山の上の紅葉が終わったあとでも楽しめる場合があります。紅葉を眺めながら温泉街を散策し、足湯などでひと休み。そして、最後は温泉へ。秋の少し冷えた体を、温かい温泉でゆっくりと温める。これは、紅葉シーズンならではの楽しみ方です。さらに、山形名物の芋煮など、秋の味覚もぜひ味わっていただきたいですね。「紅葉」「温泉」「グルメ」。この3つを一度に楽しめるのが、秋の蔵王温泉です。

今回は山形県山形市の蔵王の紅葉の魅力を紹介しました。では、9月最終週の今日は、東北弁で語る民話をお送りします。今回は山形県で語られていた「屁たれ嫁」です。お話に出てくる「むかさった」は「嫁にいった」、「たっじゃらよかんべぇに」は「屁をしたらよいだろうに」、「しょうしくて」は「はずかしくて」、「ごしゃいで」は「おこって」という意味です。
次回の「こばえちゃ東北」は、宮城県大崎市の鳴子峡の紅葉を紹介します。どうぞお楽しみに。したばの~
