【とっておきシネマ】日本映画『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』

サウンドブランチ 鳥飼美紀です。

今週のとっておきシネマは、『グッドバイ 嘘から始まる人生喜劇』という日本映画です。

太宰治の未完の遺作『グッドバイ』を、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出で2015年に舞台化した作品の映画版です。

舞台は第23回読売演劇大賞最優秀作品賞に輝いています。

©2019『グッドバイ』フィルムパートナーズ

終戦から3年ほどたったニッポン。

文芸誌編集長の田島は、優柔不断なくせに、なぜかめっぽうモテる。

気づけば何人もの愛人を抱えていた。

戦事中に疎開先させたままの妻子を呼び戻して、そろそろまともに生きようと愛人たちと別れる決心をする。

……が、優柔不断がゆえに別れを切り出す勇気がない。

そこで、作家の漆山に相談。

「凄い美人を見つけて嘘女房になってもらい、愛人ひとりひとりを訪ね歩く。すると女たちは黙って引き下がるはず」というアドバイスをもらう。

©2019『グッドバイ』フィルムパートナーズ

ある日、田島は闇市で凄い美人を見つけるが、その正体は、金にがめつく大食いの担ぎ屋・キヌ子という女だった。

実は、キヌ子は泥だらけの顔を洗えば誰もが振り返る美女だったのだ!

ただし、声はひどいカラス声……というおまけ付き。

さて、田島は愛人たちと別れるため、キヌ子は金のため……

そんな二人による“嘘(にせ)夫婦”が珍騒動を繰り広げていく。

©2019『グッドバイ』フィルムパートナーズ

昭和レトロな背景や衣装、言葉遣いなどが優雅なのに、時々ダイナミックに笑わせてくれるという飽きない展開。

田島役の大泉洋さんの優柔不断キャラクターは当然として、見どころは小池栄子さんのキヌ子がまさにハマリ役!

魅力的な完璧容姿なのに、とっても下品なカラス声、しかもお金への執着心というギャップを見事に演じています。

彼女は舞台版でもキヌ子を演じていて、その舞台を観て成島監督が映画化を決めたとか。

もちろん映画も小池栄子のキヌ子で……というのも、監督と彼女は『八日目の蝉』から今作で5作目の作品。

彼女の女優としてのスキルとパワーを、この映画で発揮させたいという監督の思いが込められています。

まさに、小池栄子の魅力が爆発しています!

©2019『グッドバイ』フィルムパートナーズ

原作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ(太宰治『グッドバイ』より)

監督:成島出

出演:大泉洋 小池栄子 水川あさみ 橋本愛 緒川たまき 木村多江 濱田岳 松重豊 戸田恵子ほか

2019年 日本 106分 配給:キノフィルムズ

http://good-bye-movie.jp/

2月14日(金)から、大阪ステーションシティシネマ 神戸国際松竹 109シネマズHAT神戸などで公開

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