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【とっておきシネマ】日本映画『白鍵と黒鍵の間に』

今週2つめのとっておきシネマは、池松壮亮さんが2人のジャズピアニストに扮した奇想天外なエンターテイメント『白鍵と黒鍵の間に』。
現役のジャズミュージシャンでエッセイストでもある南博さんが、青春の日々を綴った原作回想録を大胆にアレンジして映画化した作品です。

Ⓒ2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会

【STORY】
昭和の終わり、夜の銀座が舞台。ジャズピアニスト志望の博が、場末のキャバレーでピアノを弾いている。
ふらりと現れた謎の男にリクエストされて、博は“あの曲”こと「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を演奏する。
しかし、“あの曲”をリクエストしていいのは界隈を牛耳る熊野会長だけ、演奏を許されているのも会長お気に入りの敏腕ピアニスト、南だけだった。
何も知らない博がその曲を弾いたことから、やがて大きな災いを招くことになる。
博と南、二人の運命はもつれ合い、ピアニストやシンガー、バンドマンらを巻き込み予測不可能な“一夜”を迎えることに……。

Ⓒ2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会

【REVIEW】
“南”と“博”という2人のピアニストを、池松壮亮が1人2役で演じている。
劇中の、弾いてはいけない“あの曲”「ゴッドファーザー 愛のテーマ」の演奏は、池松壮亮本人によるものとか。
彼はピアノ演奏を半年かけて猛特訓したらしく、なかなかにダイナミックな演奏を披露している。

Ⓒ2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会

描かれる時代は昭和の終わり。
銀座を代表する高級クラブ「スロウリー」と「リージェント」、そしてミュージシャンたちがたむろするカフェ「ボストン」を、登場人物たちが行き来する。
ヤクザ同士のもめごと、水商売の裏側、ミュージシャンの理想と現実などを交えながら、シュールなクライマックスへとなだれ込む。

Ⓒ2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会

実は、物語には時間の歪みのようなことが隠されていて、観ている者は途中でうっすらと「もしかしたら……」と勘づくかもしれない。
前半と、後半ラストの世界観が違っているのが面白く、アングラ? ファンタジー? と、ちょっとワクワクしてしまった。

監督:冨永昌敬
原作:南博『白鍵と黒鍵の間に』(小学館文庫刊)
脚本:冨永昌敬 高橋知由
出演:池松壮亮、仲里依紗、森田剛/高橋和也 ほか
2023年/日本/94分
配給:東京テアトル https://hakkentokokken.com/
10月6日(金)テアトル新宿ほか全国公開
関西では、シネ・リーブル梅田 TOHOシネマズ西宮OS イオンシネマ三田WTなど

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