みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。
さて、今日紹介する東北の話題は、11月16日土曜と17日 日曜に宮城県大崎市で行われる「第37回大崎バルーンフェスティバル」です。
仙台市から北西に車で約2時間ほどのところにある大崎市岩出山町。ここで毎年11月に、東日本で最大の「大崎バルーンフェスティバル」が開催されます。このフェスティバルは、日本気球連盟公認の競技大会で、全国から約30の熱気球のチームが参加してその技術を競い合います。競技は夜が完全に明けきらないうちから始まります。扇風機で風を送りバルーンを膨らませていきます。会場となっている「岩出山河川公園」は色とりどりのバルーンで埋め尽くされます。準備ができたバルーンから次々と飛び立っていきます。8時頃までにはすべての熱気球が上がっていくため、飛び立っていく様子を見ようと早朝から多くの人が訪れています。秋の澄み渡った広い空に色とりどりのバルーンが浮かぶ光景がとても幻想的です。
競技で行われるジャッジデクレアドゴールは、15キロ先の設定地点に、マーカーと呼ばれる目印をより近くに落下させたチームが勝ちになります。風の動きを読んでバーナーを操り、思い通りにバルーンを動かす技量が求められます。気球は風まかせの乗り物です。どの風に、どのタイミングで、どう乗るかがポイントで、作戦力と操縦技術を要するのだそうです。
この競技会と並行して行われるのがバルーンの係留フライト体験試乗会。早朝から配布される150枚の整理券を手に入れようと、真っ暗な寒空に長蛇の列ができ、あっという間になくなってしまうほどの人気なのだそうです。他にもモーターを背負って飛ぶパワードパラグライダーの競技会や小型飛行機のデモフライトも行われます。普段、目にする機会の少ない乗り物が間近に見られるとあってこちらも人気です。東北の澄んだ秋空の下で行われる、スカイスポーツ満載の大崎バルーンフェスティバルを紹介しました。
ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。今回は宮城県で語られていた民話「わしの卵」です。
お話の中に出てくる
「たばご」は「おやつ」
「和子様」は「若様」
「たごまって」は「とぐろをまいて」
「とぐろさっぽう」は「一目散に」という意味です。