みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。
今日紹介する東北の話題は、青森県弘前市岩木山地区の「世界一の桜並木」です。
この「世界一の桜並木」は別名「津軽富士」とも呼ばれる美しい霊峰・岩木山の麓の町にあり、4月下旬~5月上旬に見頃を迎えます。
総延長約20kmにわたる県道沿いに約6500本の桜が咲き誇ります。
はじまりは昭和60年に、町民による約1000本のオオヤマザクラの記念植樹でした。
「世界一の桜並木を作りたい」という地元民たちの思いで毎年植樹が継続され、平成7年まで約10年をかけてオオヤマザクラ約6500本を植樹し、
「世界一長い桜並木」という愛称で地元民や観光客に愛されるようになりました。
桜並木は岩木山山麓の標高200~450m地点にあり、高低差が最大で250mほどです。
そのため、4月下旬に標高の低い百沢エリアで濃いピンク色が鮮やかなオオヤマザクラが咲き始め、
桜並木の終点、枯木平(かれきだいら)では、5月上旬に見頃を迎え、長期間桜が楽しめます。
また、枯木平からは岩木山がより間近に見え、晴れた日には目の前にダイナミックな絶景が広がるそうです。
百沢エリアの桜並木から2kmほど離れたところにある「岩木山神社」は、1200年以上の歴史があり、古くから地元の信仰を集め、パワースポットとしても親しまれている神社です。
境内の石柵につかまっている玉垣狛犬と呼ばれる石像は普段神社で見る狛犬と向きが違い、頭が上向きの方が金運アップ、下向きの方は恋愛運アップにご利益があると言われています。
また、岩木山周辺は良質の湯が湧いていて、嶽(だけ)温泉や百沢温泉など10の源泉を楽しめる温泉郷です。
百沢温泉最大の特徴は、鉄分を豊富に含んだ泉質でお湯は「熱の湯」とも呼ばれており、温度も46度と熱め。
しかし、ぬる湯もあるため熱いお湯が苦手な人も安心です。
神経痛、リウマチなどに効果があるそうです。世界一の桜並木と温泉や神社もセットで訪れてみてはいかがでしょうか。
今回は青森県弘前市岩木山地区の「世界一の桜並木」を紹介しました。
ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。今回は青森県で語られていた民話「わらと炭と豆」です。
お話に出てくる
「お前がた」は「あなたがた」
「おこおことおきて」は「カッカと火がおきて」という意味です。