みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。
今日紹介する東北の話題は、秋田県と岩手県にまたがる八幡平の頂上付近にある鏡沼で5月中旬から見られる「八幡平ドラゴンアイ」です。
ドラゴンアイというのは、雪解けのころに鏡沼が龍の目玉のように見えることから名付けられました。
冬から春にかけて大量の雪解け水が沼に流れ込み、中央部が浮力で持ち上がります。
さらに暖かくなると中央部の中心の雪から解けはじめ、龍の眼が形成され、ドラゴンアイが生まれます。
雪と氷が織りなす神秘的な瞳は、沼、空、天候といった様々な自然条件が一致したときにのみ、「開眼」します。
天候によっては水のエメラルドグリーンがより鮮やかになり、雪の白色とのコントラストがとても美しいそうです。
積雪量・雪解けの状況・天候などに左右され、見られない日も多く、見ることができたらラッキーな超レア絶景と言われています。
皆さまもぜひ、この神秘的な「ドラゴンアイ」を見に行ってみてはいかがでしょうか。
ドラゴンアイまでのルートは八幡平の頂上にある駐車場から徒歩約20分。「八幡平頂上入口」と書かれた看板から雪の残った道を歩きます。
暖かく動きやすい服装、滑りにくい靴があると安心です。
もしドラゴンアイを見られなくても、八幡平やその周辺には魅力的な観光地が数多くあります。
鏡沼以外にも、メガネ沼、八幡沼、ガマ沼など多くの沼が点在しています。
また、秋田県側には多くの温泉施設が立ち並ぶ「八幡平温泉郷」があります。
七つの湯を楽しめる「後生掛温泉(ごしょうがけおんせん)」や八幡平最古の湯「蒸ノ湯温泉(ふけのゆおんせん)」などが有名です。
岩手県側には日本の滝百選にも選出された「不動の滝」があり、毎年5月3日には「不動の滝まつり」が開催されます。
今回は秋田県と岩手県にまたがる八幡平の頂上付近の鏡沼で見られる「八幡平ドラゴンアイ」を紹介しました。
ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。
今回は岩手県で語られていた民話「おしらさま」です。
お話に出てくる「なじょになってしまった」は「どうしたかと」、「空ふいて」は「空をあおいで」、「とど」は「お父さん」という意味です。