みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。(再生ボタン▶を押すと番組が始まります)

写真提供:秋田県観光連盟
さて、今日紹介する東北の話題は、秋田県の北東部にある小坂町で12月20日土曜と21日 日曜に行われる“クリスマスマーケット in 小坂”です。小坂はかつて鉱山資源で栄えた所です。明治政府は、江戸幕府以来続いてきたキリスト教禁止令を1873(明治6)年に廃止しました。この年、政府から「お雇い外国人」として招かれ、小坂鉱山にやってきたのが、ザクセン公国(現在のドイツ)出身のクルト・ネットーでした。ネットーは12月に赴任すると間もなく、村人たちを招待して故郷ドイツのクリスマスを小坂で開いたのでした。

写真提供:秋田県観光連盟
ネットーの母国・ドイツで行われている「クリスマスマクルト(クリスマスマーケット)」は、14世紀に始まったとされ、ドイツ全土の各都市で様々な催しが行われています。聖夜までの1ヶ月をみんなで食べて、飲んで、買い物をして、楽しく、賑やかに過ごしています。ネットーは小坂で開いたクリスマスの様子を一枚の絵に記録し、残しています。この絵は近代日本初の聖夜の証になっていて小坂は“近代クリスマス発祥の地”と言われています。

写真提供:秋田県観光連盟
今年は12月1日から明治百年通りの一角がクリスマスらしいイルミネーションやライトアップで彩られます。明治百年通りは現在 資料館になっている小坂鉱山事務所やかつてカトリック保育園だった天使館、日本最古級の芝居小屋で現在も営業を続けている康楽館など国の重要文化財が立ち並ぶ小坂町の観光スポットです。“クリスマスマーケット in 小坂”ではイルミネーションで装飾されたブースにクリスマスに関連したグッズや飲食を中心に取り扱うショップやキッチンカーが並び、本場ドイツのソーセージやクッキー、ホットワインやビールなどが味わえます。他にもミニコンサートや冬花火でイベントを盛り上げます。150年前にネットーが小坂でお祝いした本場ドイツのクリスマスマクルトの雰囲気をお楽しみいただけます。
今回は秋田県小坂町で12月20日と21日に行われる“クリスマスマーケット in 小坂”を紹介しました。ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。今回は山形県で語られていた民話「法印ときつね」です。
お話に出てくる「二、三町」は「約120m」、「行がんなね」は「行かなければならない」、「おらえの家」は「自分の家」、「まぐって行った」は「転がって行った」という意味です。
