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【とっておきシネマ】三浦しをん原作『舟を編む』(2013年)

みなさん、お元気ですか? サウンドブランチ 鳥飼美紀です。
お家で映画……ブランチでは当分の間、小説が原作となっている過去の映画をご案内しています。
今週は、三浦しをん原作の『舟を編む』です。

辞書ってどうやって作るのだろう? そんなこと考えた事ありますか?
この作品は、出版社の辞書編集部を舞台に、新しい辞書づくりに取り組む人々の姿を描いた作品です。

原作は、女性ファッション雑誌『CLASSY.』に2009年~2011年にかけて連載され、2012年の本屋大賞を受賞した三浦しをんの同名小説です。

監督は石井裕也、翌年の第37回日本アカデミー賞では最優秀作品賞、監督賞、主演男優賞など6部門を受賞し、また米国アカデミー外国語映画賞の日本代表作品にも選ばれています。

さらに、2016年にはアニメドラマにもなっていますよ。

出版社・玄武書房営業部に勤める“ちょっと変わった人”馬締(まじめ)光也。
彼の言葉に対する天才的なセンスを買われ、辞書編集部に異動し新しい辞書「大渡海」の編集に関わることになる。
「大渡海」の見出し語は24万語。完成まで15年。編集方針は「今を生きる辞書」。
個性派ぞろいの辞書編集部の中で、馬締は辞書の編纂作業に没頭する。
そんなある日、運命の女性に出会うが、しかし馬締は彼女に気持ちを伝えるにふさわしい言葉を見つけることができない。
果たして「大渡海」は完成するのか? 馬締の恋する思いは伝わるのか?

小説ではプロローグのシーンが印象的です。
「大渡海」編集部が開いた馬締の歓迎会で、定年退職していく荒木という編集部員が後輩たちに語ります。
「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」
「言葉は、思いを正確に誰かに届けるためのもの」
「辞書づくりとは、海を渡るにふさわしい舟を編むようなもの」
「どうか多くの人が長く安心して乗れるような、心強い相棒となるような舟を作ってくれ」
「きみたちなら、きっとできる」
そうして荒木から馬締たちにバトンが渡され、気の遠くなるような辞書編集作業が描かれていくのです。
小説を読むもよし、映画を見るもよし、アニメドラマをチェックするのもよし。
“言葉”に興味のある方にオススメします。

原作:三浦しをん 『舟を編む』 光文社文庫
監督:石井裕也
出演:松田龍平 宮崎あおい オダギリジョー 黒木華 渡辺美佐子 池脇千鶴 鶴見慎吾 伊佐山ひろ子 八千草薫 小林薫 加藤剛 ほか

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