奈良国立博物館では、6月9日(日)まで 生誕1250年記念特別展「空海 KŪKAI ― 密教のルーツとマンダラ世界」が開催されています。
空海生誕1250年を記念して、空海がもたらし、その後の日本文化に大きな影響を与えた密教のルーツを辿る展覧会です。
「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、わが願いも尽きなん。」(『性霊集』巻第八)
(この世の全ての物が消滅し、仏法の世界が尽きるまで、私は人々が救われることを願い続ける)
衆生救済を願った空海が人々を救うためにたどり着いたのは密教でした。
空海は、中国・唐にわたり、師匠の恵果から密教のすべてを受け継いだと言われます。
本展では、密教がシルクロードを経由し東アジア諸地域、そして日本に至った伝来の軌跡をたどることにより、空海が日本にもたらした密教の全貌を解き明かします。また、多数の仏像や仏画により、空海が「目で見てわかる」ことを強調した密教の「マンダラ空間」を再現するとともに、各地で守り伝えられてきたゆかりの至宝を一堂に展示し、空海と真言密教の魅力を紹介します。
~見どころ~
①空海密教の実像に迫る!
今なお人々の心に救いや生きる道の示唆を与えてくれる空海の伝えた密教を、残された史料で読み解きます。
②空海自ら制作を指揮した国宝 「高雄曼荼羅」修理後一般初公開!
現存最古の両界曼荼羅で、空海が思い描いた密教の世界観を伝え、日本の曼荼羅の原点でもある国宝 高雄曼荼羅(京都・神護寺)を修理後初めて展示します。 ※展示替えあり(胎蔵界:4月13日~5月12日、金剛界:5月14日~6月9日)
③マンダラ世界を立体で再現!
国宝 五智如来坐像(京都・安祥寺)や重要文化財 大日如来坐像(和歌山・金剛峯寺)、重要文化財 不動明王坐像(和歌山・正智院)、両界曼荼羅など、密教の尊像がぐるりと囲むダイナミックな展示空間で、マンダラの世界を体感できます。
④「唐以前」の密教の源流を紹介!
海と陸のシルクロードを経てインドから中国・唐、そして日本へと伝わる密教の伝播を解説します。
⑤国宝28件、重要文化財59件を含む、密教の名宝を存分に展示!
~展覧会構成~
第1章 密教とは——空海の伝えたマンダラの世界
空海は、「密教は奥深く文筆で表し尽くすことが難しい。そこで図や絵を使って悟らない者に開き示すのだ」と述べました。
本章では、密教世界の中心である大日如来とそれを取り囲む仏たち、胎蔵界・金剛界という2つのマンダラの世界を、立体的な空間で展示します。
第2章 密教の源流——陸と海のシルクロード
密教は仏教発祥の地・インドにおいて誕生しました。
その根本経典とされるのが『大日経』と『金剛頂経』です。
『大日経』は、陸路を通って唐に入ったインド僧、善無畏により漢訳され、『金剛頂経』は、海路を経て唐に入ったインド出身の金剛智によってもたらされました。
第3章 空海入唐——恵果との出会いと胎蔵界・金剛界の融合
讃岐国に生まれた空海は、山林などでの修行を経た後、遣唐使の一員として唐に渡りました。そして、長安で密教の師、恵果阿闍梨と運命的な出会いを果たします。
第4章 神護寺と東寺——密教流布と護国
帰国した空海は、神護寺を拠点に密教の流布を行い、多くの僧侶たちが密教を学ぶようになりました。
また嵯峨天皇の信頼を得た空海は、平安京の東寺を任され、密教による護国の役割も期待されていきました。
第5章 金剛峯寺と弘法大師信仰
仏教界において、重要な役割を担うようになっていった空海。
その一方で自然の中で心静かに修行し、瞑想したいという望みを持ち続けていました。やがて朝廷の許可を得て、理想の地において金剛峯寺の建立に着手します。
開催概要
名 称:生誕1250年記念特別展「空海 KŪKAI-密教のルーツとマンダラ世界」
会 期:2024年4月13日(土)~6月9日(日)
前期展示:5月12日まで
後期展示:5月14日~6月9日
休館日:毎週月曜日、5月7日(火)
※ただし、4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館
開館時間:午前9時30分~午後5時 ※入館は閉館の30分前まで
(名品展は開館時間が異なります。詳しくは奈良国立博物館ウェブサイトをご覧ください)
会 場:奈良国立博物館 東・西新館
展覧会公式サイト:https://kukai1250.jp/
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応募締切:2024年5月5日(日)12時
当選発表:2024年5月6日(月)ハニーFMのホームページ または Instagramライブ配信にて
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