みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。
この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。(再生ボタン▶を押すと番組が始まります)
さて、今日紹介する東北の話題は、福島県会津若松市で9月21日土曜から23日月曜に行われる「会津まつり2024」です。「会津まつり」は毎年9月下旬に会津若松市内で行われるお祭りで元々は1928年昭和3年に行われた提灯行列が由来になっていて今回で72回目の開催になります。
「会津まつり」の提灯行列は秩父宮雍仁(やすひと)親王と会津藩の最後の藩主、松平容保の孫娘、松平勢津子妃のご成婚を記念して行われました。会津は白虎隊の悲劇で有名な戊辰戦争において「敗者」の立場でした。戊辰戦争の最中から、「自分たちは絶対に賊軍などではない」と信念を貫き続けながらも、地獄の道を進まざるをえなかった会津。そのため、明治時代に入ってからもかなり苦労がありました。それが、皇族とのご成婚により、「賊軍」「朝敵」という汚名を晴らすことができたのでした。
会津の人たちの苦労が報われ会津藩の復権が叶った形になり、その「祝いと喜びの精神」そして戊辰戦争に散った「先人への鎮魂と感謝」を後世に伝えていくことを会津まつりの根幹に置いているそうです。そして、まつりのメインイベント「会津藩公行列」では幕末の人物に扮した約500名が、当時の衣装を身に着けて会津若松市内を練り歩きます。その姿も様々で、新選組など幕末の衣装を着る人もいれば戦国時代の武士の衣装を着る人もいて、そこに美しい着物を着た女性が花を添えるなど、見る人々の目を楽しませてくれます。行列の出発地点は鶴ヶ城本丸で、ここで出陣式が行われます。その後まちなかへと進行し、沿道には多くの観客が集まります。行列の途中では、奴隊が毛槍を使った華麗な所作を披露し、その迫力と美しさに観客からは大きな歓声が上がります。今年もNHKの大河ドラマ「八重の桜」で主演した綾瀬はるかさんがゲストで参加するそうです。今回は9月21日から23日に福島県会津若松市で行われる「会津まつり2024」を紹介しました。
ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。今回は岩手県で語られていた民話「一升枡」です。
お話に出てくる
「駄賃づけ商売」は「馬で荷物を運ぶ仕事」
「おぐれんせ」は「ください」
「ぺぁコの金」は「少しの金」
「欲たげで」は「欲張って」という意味です。