こんにちは。ハニー・サウンド・マルシェ火曜日担当の藤元愛です。
3月も折り返し、気温もだんだんと上がって春が近づいてきました。
今年は例年より桜の開花が早い模様。
私もHONEY FMに来る道中、桜のつぼみが膨らんでいるのを見かけましたよ。
皆さんのお近くはいかがですか？
さて、今日の「やまよもやまばなし」は先日私が歩いてきた「赤子谷と社家郷山」をご紹介しました。
本当は西宮と宝塚の境にある社家郷山のみに行く予定だったのですが、以前から行きたかった赤子谷と繋げて行くことができるということで約11.5㎞のコースにして歩きました。
赤子谷は、以前、相野駅山の会の岸本さんに素晴らしいゴルジュがあるとご紹介いただきました。
今回は残念ながら雨の後で雨量が多いと予測し、ゴルジュは通りませんでしたが、裏から表の六甲を満喫することができました。
スタートはJR生瀬駅。生瀬駅から住宅街を抜けて生瀬水路を歩きます。
生瀬の地域の方が整備をされ、ベンチや橋があり歩きやすい美しい道です。
また水路の水はきれいで魚も泳いでいますよ。
暫く歩くとケルン道標があります。右俣、左俣の分岐となります。今回は右俣にも左俣にも行かず、中尾根を目指します。
中尾根はずーっっっと上り。下ることもなく、平坦部もなく厳しい上りが続きます。
40分、滑りやすい急坂と岩を登ると少し開けたところが。名塩方面の景色や遠くに羽束山を望めます。（お写真お借りしました）
続いて謙葉方面の標識に従って歩きます。この辺りは急な坂もなく歩きやすいです。
ここから「北峰」「譲葉山」を通り（今回は「譲葉山」の山頂はいつの間にか通り過ぎていました・・・）、六甲全山縦走路に出ます。よく整備された快適な道でした。
縦走路からは逆瀬川方面へ下り、登山口から1時間半ほどでゆずり葉第3公園に出ます。
少し早かったですが公園でお昼ご飯。ほっと一息ついて第二部スタート！
最初は平坦な道を歩きますが、コース右側の岩壁は荒々しく座頭谷を思い出します。
30分ほど歩くと車道に出ますが車道歩きはほんの少し(100mくらい）で社家郷山の登山口に到着します。
ここからはまずは小笠峠に向けて少し急な坂を15分ほど登っていきます。
ちなみに社家郷山、整備はされていますが、標識が古く、何が書かれているか判別不能なものが多かったです。
小笠峠から15分ほどで標識と石標がありましたが何の石標かはわかりません。
地図上ではこのあたりが「社家郷山」とありますが、実は「社家郷山」という山・ピークはありません。
昔はゴロゴロ岳や観音山、それに樫ヶ峰を含んだこの辺一帯の峰々を社家郷山と総称していたそう。
社家郷とは西宮神社の氏子が住む村、現在の鷲林寺（かつての鷲林寺新田）、広田村、越水村、中村、西宮村のこと言い、社家郷山はこれらの村の人々が入ることを許された山だったそうです。
ここまであまり展望は望めませんでしたが、小さく書かれていた「展望ルート」の看板を目印に展望ルートを歩きます。
小さなアップダウンを繰り返し10分ほど歩くと足元は岩場に変化していきます。
馬ノ背岩と呼ばれるポイント。ここでは念願の眺望が！
北側には遠くに大平山の鉄塔が、南側には甲山が見えます。
ここからは展望ルートの名に恥じない、展望が開けた尾根を歩いていきます。
すると、馬ノ背岩から20分ほどで社家郷山の石標が！
社家郷山とは山系の総称でピークはないものの、由緒ある名前ということでこの石標があるのかもしれません。
そして、同じ場所に樫ヶ峰の標識もありました。
ここからは下山。眼下には西宮ゴルフ場と甲山が見えます。
今回は逆瀬川方面に下山。
最後はなかなかの急な坂に関電の巡視路階段が設置されていました。
25分ほど下って道路に出ます。
せっかくなので公園になっている河川敷を歩きました。
阪神・淡路大震災の慰霊碑や、モニュメント、六甲山堰堤の歴史の展示などもありました。
15分ほど歩いて逆瀬川駅でゴールです。
六甲の表と裏、トレーニングのような急坂、一転して絶景、歴史を楽しむことができた今回。
もちろん別々に歩くこともできますよ。
社家郷山は春にはミツバツツジが咲きそうです。半日くらいで歩けそうですので歩いてみてはいかがでしょうか？
【今回のルート】
生瀬駅～住宅街～生瀬水路～赤子谷中尾根～北峰～譲葉山～六甲縦走路～ゆずり葉第３公園～小笠峠～樫ヶ峰～逆瀬川駅 約11.5㎞ 累積標高 約895m コースタイム 約5時間45分（休憩含む）
