今日の「はちみつ情報局」はハニーリポーターの鈴木順子さんに「兵庫県立美術館開館20周年 関西の80年代」を紹介してもらいました。
今から30~40年前にタイムスリップ!
1980年代の関西の熱きアートシーンを振り返る展覧会です。
現代アートの原点ともいえる80年代の作品は生き生きと華やかで、閉塞感漂う今を生きる我々に大きな力を与えてくれます。
今回番組でもご紹介した作品を改めてご紹介しましょう!
【中谷昭雄 Passage, Pass age, Pas sage】
(いづれも「アート・ナウ’82」出品 作家蔵)
彩色されたキャンバスが折りたたまれ、壁から飛び出しています。
横から見たらいいのか、細くなった部分を正面から見たらいいのか、そんなことを考えないで見たらいいのか?
楽しくなって作品の周辺を何度も移動してしまいます。
【北山善夫 言い尽くせない】
(1982年「第40回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展」出品 一般財団法人草月会)
細い竹の造形とところどころに入る紙片の色づかいが魅力的。
草月会(いけ花草月流)が所蔵しているのも納得です。
【森村泰昌 肖像(ファン・ゴッホ)】
(1985年「ラデカルな意志のスマイル」(ギャラリー16、京都)出品 高松市美術館)
セルフポートレートで知られる森村氏が、このころからこうした作風だったのかとわかります。
自身が作品になるとはどういう気分なのだろう?
【田嶋悦子 Hip Island】
(「アート・ナウ’87」出品パーツによる再構成 岐阜県現代陶芸美術館)
まずはすべてが陶製ということに驚き!
展示空間いっぱいに広がる明るさ、まぶしさ・・・見ていて元気になれます。
全体を通して、80年代の作品といわれなければ気づかない斬新さ、迫力を感じました。
今なおそう思うのだから、発表当時はどんなにセンセーショナルだっただろうと感じます。
当時に思いをはせながらゆっくり鑑賞してみてください。
兵庫県立美術館開館20周年 関西の80年代
会期:2022年6月18日(土)〜2022年8月21日(日)
会場:兵庫県立美術館 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(HAT神戸内)
開館時間:10時~18時(最終入場時間 17時30分)
休館日:月曜日 ただし7月18日(月・祝)は開館、翌19日(火)休館
観覧料:一般1,500円 大学生1,100円 高校生以下無料 70歳以上750円 障がいのある方(一般)350円 障がいのある方(大学生)250円
https://www.artm.pref.hyogo.jp/
アーカイブ放送でも聴くことができます!(再生ボタン▶を押すと放送が始まります)