2024年9月7日(土)~11月24日(日)の期間、兵庫陶芸美術館では 特別展「九谷赤絵の極致―宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界―」が開催されます。
赤絵の技法は、中国の宋赤絵を起源とし、江戸時代に日本に伝わりました。九谷焼においては、江戸時代前期の古九谷を経て、江戸時代後期に現在の石川県加賀市で開窯した再興九谷の宮本屋窯(1832~59)において大成し、明治期に「ジャパンクタニ」として世界に名を馳せた輸出九谷の誕生や発展につながりました。さらに、九谷赤絵の技術は飛騨の渋草焼(岐阜県)、近江の湖東焼(滋賀県)、越前の三国焼(福井県)などの窯業地にも伝播しています。
宮本屋窯の赤絵は、黒みがかった赤(俗称・血赤)で文様を細かく描き込んだ赤絵細描と、金彩とともに赤以外の上絵釉を用いたことを特徴としています。また、画題の一部に、中国・明時代の墨の文様集『方氏墨譜』から着想を得たことで独自性を生み出しました。宮本屋窯は別名「飯田屋窯」とも呼ばれています。
本展では、これまでまとまって取り上げられる機会の少なかった宮本屋窯の作品を一堂に会して紹介されています。細密描写を実現した高い技術力、独自の意匠性による豊かな表現世界をお楽しみください。
【みどころ】
1. 江戸後期から広がりを見せた九谷赤絵。中でも宮本屋窯はその発展に大きな影響を与えました。これまで九谷赤絵を取り上げた展覧会は多く開催されていますが、宮本屋窯に特化した展覧会は少なく、貴重な機会といえます。
2. 現在の赤絵細描につながる赤絵細密描写の鼻祖ともいえる宮本屋窯。その細かさはまさに超絶技巧、高い技術力をお楽しみください。
3. 宮本屋窯の製品デザインに多大な影響を与えた中国の墨のデザイン帳『方氏墨譜』と宮本屋窯の主画工・飯田屋八郎右衛門が描いた『八郎墨譜』。本展では、宮本屋窯のデザインソースも取り上げその魅力に迫ります。
【開催概要】
会 期 : 2024年9月7日(土)~11月24日(日)
休 館 日 : 月曜日
※ただし9月16日(月・祝)、9月23日(月・振休)、10月14日(月・祝)、11月4日(月・振休)は開館し、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)は休館
開館時間: 10時~17時 ※入館は閉館の30分まで
観 覧 料 : 一般 1,200円、大学生 900円、高校生以下無料
※70歳以上の方は半額 ※障害のある方は75%割引、その介助者1名は無料
会 場 : 兵庫陶芸美術館 [丹波篠山市今田町上立杭4]
公式HP : 兵庫陶芸美術館 公式HP
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応募締切:2024年9月8日(日)12時
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